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伊勢神宮を往く>4.内宮
No.2 伊勢神宮を往く
内宮の正式名称は「皇大神宮(こうだいじんぐう)」で、天照大神(アマテラスオオミカミ)が祀られています。
「天照」とはその名の通り、「天に光り輝く太陽」を意味しており、万物を支えるエネルギーの大本、太陽を象徴する神です。
あらゆる生命の源であり、地の豊穣性を体現する母なる女神ともいえます。
その反面、非常に勇ましくパワフルで武力・軍事力を象徴する男性的なパワーも持ち合わせます。
慈愛にみち、生き物を育む光。
日本神話の中心となっている神であり、八百万の神々の頂点に位置する女神なのです。
アマテラス

内宮は、とにかく壮大。
内宮の前を流れる五十鈴川は聖域(内宮)と俗世を分かつ役割をしています。
ここにかかる宇治橋を渡れば、いよいよ境内。
冬至の日にはこの宇治橋の鳥居中央から太陽が昇ります。

途中、五十鈴川の河原に降りて、
手を洗えるようになっている御手洗場があります。
五十鈴川は、別名「御裳濯(みもすそ)川」とも呼ばれ、倭姫命が御裳の裾の汚れを洗ったことから名付けられたといわれています。
ゆっくりと心地よい気を浴びながら、緑の杜をすすんでいきましょう。



※正宮は中での撮影ができないため、後方より撮影。
大きくて立派な神宮杉の木立、太古の日本の風景を目に映しながら内宮正宮にたどり着く頃には、普段は「いい出会いがありますように・・」とか、「宝くじがあたりますように!」とか、ついつい目先の損得について神頼みしてしまいがちな私達であっても、そのような細かいことは気にならなくなり、「世界平和!」とか、「みんなが幸せになれますように!」とか不思議と大きなお願いをしたくなるのです。
何か、遺伝子に組み込まれている記憶が呼び起こされるようです。
個でありながら、全体をバランスする、調和する働き。
それは 一体、何なのでしょうか。
慈愛、大いなる黄金色の光、アマテラス…。


正宮の裏手にある荒祭宮
いかが感じられますか?
こちらは荒御魂を祀っていることもあり、びりびりと強いエネルギーを感じる場所。
人気(ひとけ)が少なく、ゆっくりお参りできるスポットです。
 
風日祈宮
水と風、原始のエネルギーを感じる明るくて気持ち良い場所。
この場所では、穏やかな気を感じます。風のエネルギー。
身体に感じる風の心地よさ。それとハリケーンのように大きなものをもなぎ倒す力強さ。
両方を感じます。
式年遷宮
社殿の隣に随分広くとられた空き地。実は理由があります。
「式年遷宮」といって、神様のお住まいや調度を造り替えるお引越し行事のためなのです。これは現在の社殿の真横に同じ社殿を20年ごと交互に建て替えていくというもの。それにより土地・建物の清浄さが保たれ、また神の生命力が蘇り活性化されると考えられています。
この行事はなんと1300年にわたって綿々と現代まで受け継げられているのです。
なお、取り壊された社殿の木材は、全国の神社でリサイクルされています。
さて、この辺で一休みしてまいりましょうか。伊勢の名物といえば…?
赤福
伊勢の名物といえば、赤福です。
赤福本店は、内宮参道のおはらい町にあります。
写真のあかふく氷は夏期限定 (5~9月頃)の人気商品。
優しいこしあんの甘さでほっと一息できます。
お試しくださいませ。

アマテラスについての神話としては、「天岩戸隠れ」が有名ですね。
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アマテラスの弟スサノオは高天原の田を荒らし、神殿に大便をまき散らすなどの乱暴なふるまいを繰り返していた。怒ったアマテラスが岩戸に隠れたために、世界は光を失い、闇となってしまいます。そこで八百万の神々は天の安河原に集い、作戦会議を開きます。その作戦というのが、アマノウヅメという女神が岩屋の前で乳房や女性器を露わにして踊り、周りの神々を笑い騒がせ、アマテラスを誘い出そうというもの。
アマテラスは岩屋の中でその騒ぎが気になり、外を覗く。
そこを力持ちのアメノタジカラオが手を引いて天照大神を岩戸から引き出すことに成功します。こうして世界は日の光を取り戻し、一切の災いが消え去ったのでありました。

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このアマテラスとスサノオについては ギリシャ神話のデメテルとポセイドンにも似たエピソードがあります。
デメテルは大地の女神、豊穣の神でありポセイドンの姉にあたります。
ポセイドンはスサノオ同様、海を支配する神です。

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冥王ハデスに娘をさらわれてしまったデメテルは、悲しみのあまり神々との付合いをやめ1人エウレシスという地へ訪れています。そこで彼女は土地の王様ケレオスからもてなしをうけるのですが、いっさい食事を口にしませんでした。そこでケレオスの侍女バウボは彼女の前で、女性器を見せ踊り、彼女を喜ばせた。あまりのおかしさに彼女はついに食事を口にします。ここでは岩屋にはとじこもってはいないのですが、この後、彼女の弟にあたるポセイドンに乱暴されて、アマテラスのように岩屋にとじこもっているのです。
ポセイドンの性格は良く言えば豪快、悪く言えば野蛮。(そういうところもスサノオそっくり)
ちょっと気に入らないことがあるとすぐ津波を起こしたり暴れるので、農業の女神であるデメテルからは「畑がダメになる!」と嫌われています。
ところがポセイドンはこのデメテルに恋をして、執拗に口説くのでありました。
馬に変身して逃れようとしたデメテルを追いかけ、同じように馬になって交わってしまいます。そしてその後、デメテルは引きこもってしまったのでありました・・・。

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馬というキーワードは、アマテラスが天の岩戸にひきこもってしまうきっかけになったスサノオの大暴れの話にもあります。
スサノオがアマテラスの機織りの館に死んだ馬を投げ入れたため、それに驚いた巫女が女性器を梭(ひ)で突き死んでしまうというもの。
このお話、アマテラスとスサノオの性交の隠喩のように読むとデメテルとポセイドンの関係と似ているのです。


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アマテラス

 

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